魂の詩~脱線する~
細く長い白線の上を
しっかり歩けと、人はいう。
どこへ繋がっているのかも
分からないその道を
まっすぐ進むことが幸せと
教えられて生きてきた。
時には、バランスを崩し
白線からはみ出ることも
ずれることも
または、違う線を
歩きたくなる時もあるけれど
白線こそが正義で
白線こそが幸せと
口々に人は、そうつぶやく。
白線からはみ出たところには
何があるのか。
歩きやすい道なのか
歩きにくい道なのか
歩いてみないと分からない。
たとえ、歩きにくかったとしても
自分の足で
歩いてみないと分からない。
この自分の足で
歩くために人は、生まれてくる。
誰かにとって、歩きにくかった道は
また他の誰かにとっては、
歩きやすい道かもしれない。
脱線しない人生はない。
そこには、新たな発見があるだけだ。
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